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国民健康栄養調査が教えてくれる日本の目標

日本では健康増進法に基づき、国民の身体の状況栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料を得ることを目的として、毎年国民健康栄養調査を実施している。しかし、コロナウイルス感染拡大の影響があり令和2年、3年と連続して調査が中止されている。次回の調査が再開される時、コロナ禍の生活で、私たちの健康はどのように変化するのだろうか?今のうちから、日本人として現状を確かめ、自分の病気の予防に役立てられるといいな・・・

目次

男性の3人に1人が肥満

BMI(体格指数)が25以上の肥満の割合は
男性で32.2%、女性で21.9%に上る。

肥満者が多い年齢層は
男性では30歳代(33.0%)、40歳代(36.4%)、50歳代(37.2%)、60歳代(34.6%)
女性では50歳代(19.2%)、60歳代(27.5%)、70歳以上(27.7%)。
「健康日本21」(第二次)では
20〜60歳の男性の肥満の割合を28%に
抑えることを目標にしているが
現状は32.2%で目標に達していない。

痩せすぎ注意!特に女性は要注意!

BMI(体格指数)が18.5未満のやせの割合は
男性で3.7%、女性で11.2%

若い女性でやせが多く、20歳代女性のやせの割合は19.8%に上る。
若年女性のやせについて
「骨量減少、低出生体重児出産のリスクなどとの関連がある」として
20歳代女性のやせの者の割合を20%に抑えることを目標としている。

痩せている人も注意が必要!

65歳までに筋肉と質の良い脂肪をつけよう!

65歳以上の高齢者の「低栄養傾向」(BMIが20以下)の割合は
男性では10.3%、女性では20.3%で
男女とも85歳以上で高く
男性で15.1%、女性で27.5%に上る。

BMIが20以下の低栄養傾向は
要介護や総死亡のリスクを高めることから
「健康日本21」(第二次)では
22%に抑えることを目標にしており
現状は15.8%で目標に達している。

65歳を過ぎたら
痩せることによるリスクが高くなる。

いざ病気になった時、戦えるのは
脂肪の多い人。

質の良い脂肪をしっかり付けよう!

男性の18.7%、女性の9.3%が「糖尿病」

2018年「国民健康・栄養調査」によると
「糖尿病が強く疑われる」人の割合は
男性の18.7%、女性の9.3%。
前年度に比べ、男性で0.6ポイント増え、女性で1.2ポイント減った。

この調査では
HbA1cの測定値が6.5%以上(NGSP値)
または糖尿病治療を受けていると、
糖尿病が強く疑われる」と判定される。

年齢層別にみると、男女のいずれでも
「糖尿病が強く疑われる」人の割合は
年齢が上がるにつれて上昇する。

男性の50歳代で18.6%、60歳代で24.8%、70歳以上で24.6%
女性の50歳代で4.7%、60歳代で12.8%、70歳以上で15.7%に上る。

糖尿病は血管の病気でもある。
血糖コントロールして血管を守ろう!

成人男性の三人に1人、成人女性の四人に1人が高血圧、なぜ?

血圧についてみると
収縮期(最高)血圧の平均値は
男性で134.7mmHg、女性で127.9mmHg。

最高血圧の目標は
40〜89歳で男性134mmHg、女性 129mmHgで
女性ではほぼ目標に達している。

また、最高血圧が140mmHg以上の人の割合は
男性で36.2%、女性で26.0%。
年齢調整してみると男女ともに緩やかに減少している。
 
日本高血圧学会は血圧の値が
最高血圧/最低血圧のどちらか一方、あるいは両方が
140/90mmHg以上になる場合を高血圧としている。

血圧をなぜ上げるのか、身体の声を聴いたら
年齢による血圧の基準値が出そうな気がするけど・・・
気のせいか・・・?

女性の5人に1人超が高コレステロール。そして元気!

脂質についてみると
総コレステロールが240mg/dL以上の人の割合は
男性で12.2%、女性で21.1%となっている。
前年度に比べ
男性で0.2ポイント減少し、女性で1.3ポイント増加した。
総コレステロール値が240mg/dL以上の人の割合を
男性で10%、女性で17%に抑えるのが目標である。

コレステロールは細胞膜やホルモン、胆汁酸等の原料として
肝臓が必要な分を合成する。
なぜ必要か?大事なものだから。
なぜ数値が上がる?必要だけら・・・
そこを考えたら、薬で低くすることの意味が
わからなくなる・・・
よく考えてみよう。
体の声を聴き、数値の意味を理解しよう。

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